3-A14 物理的 UI を用いた一般ユーザーのLLM活用促進手法の提案
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3-A14 物理的 UI を用いた一般ユーザーのLLM活用促進手法の提案
福田 大翔(東京大学),川辺 航(東京大学),菅野 裕介(東京大学)
この論文では,一般ユーザーが大規模言語モデル(LLM)を利用するうえで存在する課題を探るとと共にその課題を解決できるようなアプローチを検討する.LLMは本来適切な前提を提供することで常識的な振る舞い以外にもユーザー独自の振る舞いをさせることができる.しかし,多くのユーザーはLLMの多機能性やカスタマイズ可能性を知らないために,LLMを活用した課題解決を行うことを困難にしている可能性がある.この問題を解決するため,本研究では物理的なUIを活用した,LLMを利用しつつも全ての入出力をデバイスを通じて行う手法を提案する.また提案デバイスがLLMの柔軟性の理解を促進するかを検証した.ユーザー実験ではデバイスを利用することを通じてLLMに対する認識がどう変わっていったかをアンケートやユーザーの振る舞いから調査した.結果として,このデバイスは一般ユーザーがLLMの可能性に対する理解を深められうることが確認された.